銀行強盗、スッポンに噛まれ逮捕、奈良
この部分の広告主様募集中(個人の方もお待ちしております)
銀行強盗、スッポンに噛まれ逮捕、奈良
社会部・吉井(奈良支社)
奈良県警桜井署は21日、建造物侵入・強盗などの罪で、同県大和郡山市・金魚養殖業・獅子頭和金治容疑者(62)を逮捕した。
調べによると獅子頭容疑者は、18日午後1時頃、三菱東京UFJ銀行桜井支店に拳銃を持って侵入、天井に2発威嚇発砲し、カウンターにいた女性行員に「2000万出せ」と恐喝し、持っていたスポーツバックに350万円を入れさせ、そのまま逃走。桜井署は行方を追っていた。
ところが21日、奈良県警に「桜井で強盗をしたのは俺だ、逮捕してほしい」という携帯電話からの通報があった。電話で指定された大阪府千早赤坂村の古墳に警察が到着すると、そこにはしゃがみこみ青白い顔をした獅子頭容疑者の姿があった。
大阪府警河内長野署はその場で獅子頭容疑者を逮捕。なんと獅子頭容疑者の左手人差し指と薬指にはそれぞれ直径40センチあまりのスッポン2匹が噛み付いた状態のままであった。
調べによると獅子頭容疑者は18日に三菱東京UFJ銀行桜井支店で強盗をした後、証拠隠滅のためそのまま自動車で千早赤阪村の古墳に向かった。古墳にはお堀があり、そこに拳銃を捨てようとしたが、水深が浅いところでは発見される可能性があり、獅子頭容疑者は、ひざまでお堀の中に入り、お堀の水のしたの泥の中に拳銃を隠そうとした。しかしその際、泥に手を突っ込んだ獅子頭容疑者の左手に2匹のスッポンが噛み付き、いくら引き離そうとしても離れなかった。拳銃でスッポンを撃ち殺そうとしたものの、すでに弾丸の火薬には水が染み込み使い物にならなかった。獅子頭容疑者はその場でスッポン2匹に指を噛まれたまま、3日間飲まず食わずで耐えていたが、限界を感じ21日、自ら通報した。350万円の入ったバックは容疑者の傍らにそのまま放置されていた。スッポンは河内長野署員がペンチを使って容疑者の指から離し、再びお堀に戻された。
桜井署亀田署長は「まさにスッポンのお手柄。すでにお堀に戻してしまったから不可能だが、表彰したいくらい。雷が起らなかった天候にも感謝している」と述べた。
3日間噛み付き続けたスッポン、グッジョブ!