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炎上メディアに心酔する人たち

個人ブログを破滅させる11のことがら+1(追記)NC-15

上のリンクのところで、muffdivingさんという人が、個人ブログを運営していく上で、やらないほうがいいことを12個、あげています。
まさに、的確でわかりやすいので、ブログをやっている人は一見の価値ありだと思います。

ただ、当然この12個の「やらないほうがいいこと」は、muffdivingさんの個人的な意見なので、別のアプローチもあると思うんです。

例えば、
せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
というブログがあるのですが、このブログはmuffdivingさんの言う「やらないほうがいいこと」のほとんどをやっているんです。へたをすると全部に該当するかもしれません。
でも「せと弘幸Blog『日本よ何処へ』」には、完全に心酔しきったファンがたくさんいて、もうエクスタシーに到達したかのようなコメントがたくさん書き込まれています。

せと弘幸
(せと弘幸さん)

以前、新日本プロレスのテレビ中継を見ていたら、リングの上で永田と藤田と魔界倶楽部が言い争いになって、そこにプロレスラーが何十人も現れて、野球の乱闘シーンみたいになったときがあるんです。まあ、プロレスラーは、本気で憎みあってるフリをするのも仕事のうちなんで、「さすがだなあ」と思って見ていたのですが、だんだん収拾がつかない状態になっていったんです。永田とか、目をつり上げて絶叫してるんですよ。私の感覚からして、永田にそこまで演技力があるようには思えないんです。ようは、永田は完全にキレてるように見えるんです。そんな状態が10分くらい続いて、いいかげん会場のお客さんも騒然としてきたんです。
そしたら、おもむろにアントニオ猪木が登場したんです。そしてマイクを取って「お前ら、下がれー!!」って怒鳴ったんです。猪木はプロレス界では「神」ですから、当然みんなリングの端のロープのほうへ下がっていって静かになったんです。
で、この状況をどう収めるのかなと思っていたら、猪木はマイクに向かってでかい声で「火をつけろ!もっと火をつけろ!!」って言ったんです。収拾をつけに来たかと思ったら、ただ煽りに来ただけだったんです。
猪木のファンって、猪木に心酔してしまっている人が多いと思うんです。
その理由は、猪木という人間が「炎上メディア」だからです。
とにかく煽って炎上させられる上限まで炎上させるんです。
で、燃え尽きたら今度は他のターゲットを見つけて、火をつける。
このスタンスに、心酔してしまうファンが多いんです。
muffdivingさんが個人ブログでやってはいけないということを、ブログではなくてプロレスですが、徹底してやりまくっている人生なんです。

アントニオ猪木
(アントニオ猪木さん)

2ちゃんねる」を作った西村博之さんという人がいます。
西村さんは巨大匿名掲示板を日本で最初に作った人と思っている人も多いかもしれないのですが、「2ちゃんねる」ができる前に、すでに「あめぞう」という「2ちゃんねる」と同じ形式の掲示板があったんです。ただ、荒らしや企業への通報が多すぎて管理人のあめぞうさんはまいってしまい、だれかに「あめぞう」をゆずると言い出したんです。そこで西村博之さんが名乗り出たのですが、あめぞうさんは「個人では自分と同じ結果になるから」という理由で断ったんです。
それで、西村さんは「2ちゃんねる」を作ったんです。
で、それだけなら普通なのですが、「あめぞう」を荒らしたり、企業に通報していたのは西村さん本人だったんです。なんというか、すごく嫌なやつですよね。根性ひん曲がってます。
それでいて、「2ちゃんねる」がきっかけになったのではないかと言われている、西鉄バスジャック事件について、テレビで「嘘を嘘と見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」とかマジレスしてるんです。掲示板はブログではないですが、これはmuffdivingさんの言う、やってはいけないことを徹底的にやり抜いています。結果、西村さんは炎上どころか、裁判をいくつも抱えることとなり、賠償金を全部払えば億に達すると言われています。
でも「2ちゃんねる」は、完全にサブカルチャーのひとつのジャンルとして、確立してしまいました。
「2ちゃんねる」に心酔してしまう人がいるのは、西村さん自身が「炎上メディア」だからです。

西村博之
(西村博之さん)

最近、仕事で「非モテSNS」というサイトの管理人の永上裕之さんという人にインタビューをしました。
永上さんは、中学生のころから2ちゃんねるで叩かれていた筋金入りの「厨房」で、「はてな」でもさんざん叩かれてきたんです。
というのも、「はてな」というコミュニティには、最初に紹介した「個人ブログを破滅させる11のことがら」を書いたmuffdivingさんのような、「正統派のインテリ」が多くて、インターネットで使うプログラムとかも、ひとつひとつ自分で研究して作っているような人が多いんですね。ところが永上さんは、APIという、GoogleとかYahoo!が、開発者に向けて、自分たちで作ったプログラムの一部を公開しているのを利用して、片手間でサイトを量産したんです。APIを使えば、サイトはすでに半分できあがっているので、ちょっと手をくわえるだけで、新しいサイトをどんどん作ることができるんです。永上さんはそれを利用して、週に1個のペースでサイトを作っていきました。「非モテSNS」も「オープンピーネ」という、誰でも利用できるSNSのソースを使って作ったもので、それに「非モテ」という味付けをしただけなんです。でもこれがすごく効果的だったんです。「非モテSNS」はオープン2ヶ月で1万5000人の会員を獲得し、永上さんはイギリスの有名な新聞にまで載りました。
はてなで日記を書いたりしていた人が「こだわりの手こねハンバーグ職人」だとすると、永上さんはいきなりやってきて、ドライブスルーやバイトを多用するというアイデアだけで一気に勢力を拡大したマクドナルドみたいなものなんです。こつこつとハンバーグの肉の産地や焼き方を研究していた人から見れば、「ちょっとお前いいかげんにしろ」と、そういう感じだと思うんです。でも、実際に「非モテSNS」は1万5000人の会員を獲得しました。

永上裕之
(永上裕之さん)

70年代に、セックスピストルズというイギリスのロックバンドが世界的なブームになりました。私は音楽のことはよくわからないのですが、音楽の専門家からすると、セックスピストルズの曲は、何の変哲もないただのロックなんです。
ところが、セックスピストルズが出入りしていたロンドンの下町の洋服屋の、マルコム・マクラーレンという人とヴィヴィアン・ウエストウッドという人が、セックスピストルズのメンバーに、破けたTシャツや両足がひもで繋がったズボンを着させてデビューさせたら、パンクという世界的なムーブベントになってしまったんです。
これは、こつこつとまじめに音楽や洋服を作っていた人から見れば「おいおいおい」と、ひんしゅくを買うことになります。
でも、実際にパンクは世界中の若者をとりこにしてしまいました。

永上さんとマルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドはすごく似ています。
もちろん、ものごとの価値はその本質にありますが、例えばすごくためになる文章をノートに書いて誰にも見せなかったら意味がないです。だからまず、何かを作ったら見てもらわなければいけない。この3人は、その見てもらうちからが傑出しています。だから、そこが目立ちすぎて、「通ぶってる」人からひんしゅくを買う。つまり「炎上メディア」なんです。
でも、本質がいいものだったら、炎上させてでも宣伝しなきゃ、もったいないんですよね。

せと弘幸さんや、アントニオ猪木や、西村博之さんや、永上裕之さんや、マルコム・マクラーレンやヴィヴィアン・ウエストウッドは確実に「炎上メディア」なのに、それに「心酔」してしまった人は実際にたくさんいます。

で、結局なにが言いたいのかというと、普通にブログをやっていきたい人はmuffdivingさんの12ヶ条をやってはいけないのですが、何かを世の中にアピールする手段としてブログをやっている人は、その12ヶ条をすべてやってみるのも手ではないかと思うんです。
ただ、それをやる条件として、「絶対に心が折れない」というのはあります。まあ、簡単に心が折れるような人には自分を世の中にアピールすることは無理なので、わざわざ言わなくてもいいことですが。

つまり、どんなスタンスでブログをやっていきたい人にも、「個人ブログを破滅させる11のことがら+1(追記)」はためになるので、読んだほうがいいです。

(追記)
「非モテSNS」に登録している女の子を落とすには、ヴィヴィアン・ウエストウッドのアクセサリーをプレゼントしたらいいのではないでしょうか?


  

とりあえず動画を見てみる。

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