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JR福知山線脱線事故はなぜ起きたのか

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JR福知山線脱線、きょう4年

兵庫県尼崎市のJR福知山線で2005年4月、快速電車が脱線し、乗客106人と運転士1人が死亡、562人が重軽傷を負った事故は、25日で丸4年を迎える。同日午前、同市総合文化センターでJR西日本主催の追悼慰霊式が行われ、事故の起きた午前9時18分に黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈る。

事故現場にはすでに献花台が設けられ、24日には遺族や負傷者、友人らが次々と訪れ、花束を手向けた。犠牲になった木下和哉さん(当時22歳)と小中学校で同級生だった大阪市旭区のフリーター市川まやさん(26)は「現場に足を運ぶことで、つながっていたいと思い、訪れた。私はあなたのことを絶対忘れない」と手を合わせた。

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/
20090425-OYO1T00216.htm?from=top



25日で、JR福知山線脱線事故からまる4年が経ちました。
私はこの事故が起こった当時、脱線して線路脇のマンションに突っ込んでいる車両のテレビ映像を見ながら、なんでこんなことが起きるのだろうと不思議に思いました。

事故の直接の原因は、列車を運転していた故・高見隆二郎運転士(当時23歳)がスピードを出しすぎたことにあります。前の駅でオーバーランをし、いったんバックして乗客を降ろした列車は、時刻を大幅に遅れさせていました。高見運転士はその遅れを取り戻すため、スピードを出しすぎ、カーブを曲がりきれなかった列車が脱線し、マンションに衝突し、106人の人が亡くなる大惨事になりました。事故を起こした車両や線路が壊れていたわけではありませんでした。つまり、高見運転士の業務上過失致死・傷害なわけです。

しかし、これは高見運転士の運転ミスと、単純に片付けられる問題ではありません。戦争でもないのに、一度に106人の人が死ぬというのは普通ではありません。高見運転士はテロリストでもやくざでもありません。ならば、誰が好き好んで人を殺しますか? 高見運転士は、お客様を時刻どおりに駅に送り届けるためにスピードを出したんです。つまり、JR西日本のダイヤの誇りを保つため、一生懸命スピードを上げ、そして列車のいちばん先頭で、コンクリートとガラスと鉄にはさまれて死んだのです。

脱線事故現場
JR福知山線脱線事故現場。マンションにまつわりつくようにぺしゃんこになっている車両は2両目で、その奥にさらに1両目がマンションの中にめり込んでいる。

じゃあ、なぜ高見運転士は常識的に考えて、列車の遅れよりも大切な人命を奪うまでにダイヤの正確性に重きを置いたのかということになります。それはJR西日本の儲け至上主義に原因があります。
JR西日本には日勤教育という、運転ミスを犯した者への厳しい罰がありました。ダイヤを遅らせた原因を作った者は、合宿所で1週間もひたすらレポートを書き続けなけらばいけないという、精神的にものすごく厳しいペナルティーが日勤教育です。高見運転士はこの事故以前にもオーバーランをしたことがあり、当然、日勤教育の厳しさも知っています。だから、何が何でもダイヤを守らざるを得ないのです。いわば、JR西日本による恐怖政治のようなものがあったのです。
何で、そんな経営体質が生まれてしまったのでしょうか?
そこには競合路線の存在があります。JR福知山線には、阪急電鉄などの、似たような地域を結ぶライバル鉄道会社が存在しました。東京や関西などではよく見られる状況です。

東京には京王高尾線という私鉄と、JR中央線という路線があります。
このふたつの路線は、高尾駅と新宿駅という、同じ駅を結んでいます。高尾駅から新宿駅まで行く場合、乗客はどちらを選ぶでしょうか? おそらく、新宿駅に到着する時間が早い方を選択するのではないでしょうか? 運賃の安いほうを選択する人もたくさんいるでしょうが、それはライバル路線との釣りあいを考えて設定されています。つまり極端な運賃の開きはないのです。だったら早い方を選ぶのは当然です。実際に高尾駅には「新宿まで○○分」という京王電鉄の看板が掲げられています。これは明らかに「JR中央線より京王のほうが早いよ」というアピールです。

鉄道だって会社です。利益を上げられなければ意味がありません。ボランティアで運行しているわけではないのです。だから、乗客が求めることを実現しようとします。乗客の求めることは、高尾駅から新宿駅までの早さです。どうすれば早く新宿駅へ着くか。それはスピードを上げることしかありません。各駅停車の合間をぬって、快速や特急をできるだけ多く走らせます。そうすると、複雑で正確性が求められる過密ダイヤになります。このようなダイヤでは、1本の列車の遅れが、他のすべての列車に影響をあたえてしまいます。田舎の1時間に1本の路線では、1本の列車が遅れても、他の列車にはほとんど影響をあたえません。線路に猫が歩いていたら減速し、警笛を鳴らして追い払い、そして再び元のように運転することも可能です。そういうことをしても、たかだか3分くらいその列車だけが遅れるくらいです。しかし、特急・快速・各駅停車が入り乱れる都市部の過密ダイヤではそれは不可能です。1本の列車の1分の遅れが、他のすべての列車に影響をあたえてしまいます。だから、線路に猫がいても、当然それをひき殺し、ダイヤを守らなければなりません。

こんな過密ダイヤ、運転時刻の正確性が必要になった原因は何でしょうか? それは、「1分でもゆっくり寝ていたい」という、現代人の甘えではないでしょうか? 10分到着時刻が遅いなら、10分早く起きれば良いだけです。しかし、それができない甘えを、現代人は持ってしまっているのです。鉄道会社は会社だから利益を追求します。そのためにはユーザーである乗客の要望にこたえるしかありません。ユーザーが1分でもゆっくり寝ていたいのなら、1分でも早く駅に到着させるしかないのです。

当然、福知山線脱線事故の加害者は高見運転士をはじめとするJR西日本です。しかし、そういったJR西日本の体質を生んだ原因には、現代人の甘えもあるのではないでしょうか。
もちろん、福知山線脱線事故の被害者の方には何の落ち度もlありません。ただ乗っていただけなのに命をおとすはめになってしまったことは、とても悲しく憤りをおぼえます。
しかし、技術の進歩に頼ってしまう、現代人の甘えがなければ、防げたかもしれないのではないでしょうか?

あらためて、被害者の方が安らかにお眠りくださることを願うとともに、現代人の「便利さ」「楽さ」を追求する体質をかえりみなければいけないと思います。

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