侮ログ

■始めに

「侮ログ」を始めて約３年。いちばん最初に記事を書いた日付は、何度も削除や移転を繰り返してきたので憶えていないのですが、内容は「磯山さやかちゃんのこのナースコスプレがかわいい」という記事でした。サイトのタイトルは「侮ログ」にするか「エログ」にするかで、かなり悩みました。しかし、その頃はちょうど侍魂や、バーチャルネットアイドル・ちゆ１２歳といった、超巨大テキストサイト（文章の更新をメインにしているサイト）の更新頻度が少なくなってきた時期で、それに代わってアメリカから輸入された、Movable Type（ムーバブル・タイプ）というブログのプログラムを使ったブログサイトが作られ始めた時期でした。なので、「エログ」という言葉は、その当時から、「Google」で検索すると、いくつかのサイトで、小ネタというか駄洒落ギャグとして使われていたので「侮ログ」にしました。「侮ログ」は、口に出して読むと「ブログ」もしくは、侮るという訓読みから「アナログ」とも読める、流動的なサイトタイトルだったのですが、口に出して読むことよりも、Googleで検索したときに、トップに表示されることを重要視して、「侮ログ」にしました。実際、未だに「ブログ」でも「アナログ」でも「うめログ」でも、読み方はなんでもいいというスタンスでやっています。

で、「侮ログ」のようなブログやテキストサイトのアクセス数については「ろじっくぱらだいす」の、面白いサイトを作るには？に書かれていることが、いちばんの基本だと思います。要は、アイデアとアクセスを誘う小手先の技術の両方を持ち合わせることなわけです。
カウンター論も今でもぴったりその通りな感じがします。

アクセス数の多いサイトの管理人の人は時々「数なんて関係ない」的な発言をしますが、それは間違いです。もし、アクセス数ゼロなら、だれも見てないんですよ。それではどんなに素晴らしい内容でも、意味がありません。自分しか見ないのならノートに書けばいいんです。キーワードとかでアクセスを制限せず、誰でもアクセスできるウェブ上に公開しているサイトは、「アクセス数を稼ぐ」ことが目的ではなくても、少なくとも「アクセスしてくれたお客さんに対する責任」は、絶対に発生すると思います。法律的な自由はあっても、お客さんに対して不快なサイトは、掲示板が荒れて、田代砲みたいな攻撃をされて自然淘汰されます。たくさんの人が見てくれているのに「数なんて関係ない」というのは、例えば捕虜を殺している映像を流しているテロリストのサイトのような「この世の汚物」であるサイトに当てはまる理論で、やはりアクセス数というのは、それがすべてではないけれど、サイトを運営している人は敏感にならなければいけない基準だと思います。
２ちゃんねるに晒されたり、巨大サイトからリンクされたりといった例外は別として、基本的にアクセス数はリピーターによって支えられています。それが減ってきたときには「少し更新が単調になってきたかな？」とか、ニュースサイトであれば単調というよりも「情報の量やスピードが少し足りないか？」とかわかる訳です。

アクセス数があるサイトの作り方については先ほど紹介した「ろじっくぱらだいす」の、面白いサイトを作るには？に書いてある通りなのですが、この文章が書かれたのはブログが普及する以前だと思うので、時間が進んだ分、少しだけ、補足的なことがあります。
まず、トラックバックについてです。トラックバックは「巨大サイトのトップページに勝手にリンクさせることができる」という脅威の機能です。これを活用しない手はありません。ただし、意味のないトラックバックを送っても、うざったがられて逆にアクセスが減るんです。「侮ログ」はトラックバック機能を使用していません。本当にトラックバックを送ってくださった方には失礼だけど、あまりにも意味のないトラックバックが多すぎるからです。でも、始めたばかりのブログサイトは、絶対にトラックバックを受信する機能をやめてはいけません。本当のトラックバックか意味のないものか、ひとつひとつチェックして、削除したり、トラックバック返ししたりするべきです。そんな面倒くさいことをしているサイトほど、書かれている内容がちょっとくらいまずくても、支持する人は多いはずです。

それと、これは結局インターネットのことではなくて、人間性の問題なのですが、「侮ログ」のように自分のコラムや詩を載せるわけではなく、他人のサイトにリンクを貼って更新しているサイトは「他人のふんどしで相撲をとっている」ということを常に念頭に置かなければいけません。

実例でいうと、私はProject LEVEL-Dというサイトでこの画像を見つけました。これはシリコン製ダッチワイフの画像です。しかし、ものすごく精巧にできていて、よく見なければ人形であることに気がつかないくらいです。私が驚いたこの気持ちをいちばんサイトの閲覧者に伝えることができる方法は、この画像のサムネイル表示だと思いました。サムネイル表示ならば、前後にグラビアアイドルの画像などをたくさん紹介している「侮ログ」のようなサイトの記事にはさめば、普通に女の子の画像なんだろうなと思い、閲覧者にかなりのインパクトをあたえられるはずです。

こんな感じ

でもProject LEVEL-Dのサイトにはトップページのみならず、すべてのページに「許可無く当ページ内の文字情報、画像を複製、改変及び出版、放送などに利用する事は固く禁止致します。」と書かれていました。
ここでどうするかが、アクセス数が多いサイトを作れるかどうかの分かれ道なんです。
インターネットは、リンクは自由です。自由でなければGoogleは違法ということで削除されるはずです。だからどのサイトのどのページにリンクしても、法律的には問題ありません。だからといって「リンク不許可」と書かれているページにリンクするのは人としてのあたたかみがないですが。でもまあ、リンクはできるわけです。でも私はこれをサムネイル表示したい。その時に、「許可されてないからこの記事を書くのはやめよう」と思ってやめたら、ウェブサイトとしては失格です。１日０アクセスです。「じゃあ、リンクだけで、サムネイル表示はあきらめよう」というのもなんか微妙です。せっかくの寿司にできる魚を焼いてしまったみたいな感じです。だからといって「他人のことなんか知らん。勝手に画像をサムネイルに加工して使う」というのは、対象となったサイトを作った人に嫌な気持ちを味わわせてしまうでしょう。このみっつはすべてサイトのアクセス数を増やすためにはマイナスにしかなりません。
どうすればいいかといえば、そのサイトの管理人の人にメールをして、自分のサイトの趣旨を説明して許可を得ればいいのです。これは、他のサイトへのリンクを中心にしている「フィルターウェブログ」というジャンルの基本中の基本です。
なんやかんや偉そうに言ってしまったのですが、つまり、アクセス数の多いサイトを作るためには、
「掲示板やコメントでサイトの宣伝をされても不快ではない記事を書く」
ということです。こそこそではなく堂々とトラックバックやリンクをできる記事を毎日書いていれば、１年後には、たくさんのリピーターが訪れてくれるサイトになるはずです。
テキストサイト、日記サイト、ブログなどは、過去ログが増えてからこそ真価が問われると思います。本当に面白いサイトはひとつひとつの記事がすべて面白いから、一日中見ていても飽きません。ニュースサイトでも「カトゆー家断絶」のように純粋にニュースを羅列していくことが目的なサイトは最新の更新こそがすべてだとしても、「TBN」のようにニュースに対して一言コメントを書いているサイトは、やっぱり過去ログも面白いんです。

つまり、「更新することに価値がある」と思って、本気でない、適当な記事を書いてしまっては、いつまでたってもアクセス数は増えないんです。それなら、毎日更新するのをやめて、１週間に一度、毎週自分の最高の更新をするべきです。

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